入門「統計」のお部屋

わかりやすく「統計」についてお話します。

【統計解説】「因子」と「水準」って何!?分かりやすい例え付き(品質工学)

 こんにちは、コウヘイです。

 今回は、これから統計の世界に入ろう、とか、一歩入ったけどまだ右も左も、、という方に向けた記事です。

 具体的には「因子」と「水準」という2つの言葉について説明していきます。

 

 、、、統計ってとっつきにくい、、、ってなっちゃう理由の一つは、日常では使わない言葉が当たり前のように飛び交っていることもあるかもしれませんね。

 ただ、こういった専門用語はわかれば簡単どころか、とても便利なので、ぜひご活用頂ければと思います。

はじめに

 今日解説するのは「因子」と「水準」について。

 まずは言葉の意味を説明。

 続いてなんでこんな言葉あるの?について説明します^^

 

因子と水準の言葉の意味

まず事例

 言葉の説明だけだとつらいと思うので、「最高の海老天を作る!」という事例で進めます。

 左側が因子、右側が水準。

 それでは、海老天を想像しながら読み進めてくださーい!

f:id:kohei327:20200216102331p:plain


因子とは?

 因子は、結果に影響を与えうる条件。

 言い換えると、実験で変化させる項目の名前。

 上の例だと、エビや衣の種類、油の温度。

水準とは?

 因子の具体的な設定値。

 同じく上の例だとエビの種類名や、衣の種類名、温度の設定値ですね。

因子をもっと細かく分けると(上級編)

 品質工学という分野では、因子を大きく4つに分けています。概要を説明すると、、

制御因子

 要は設計パラメータ。

 設計者が意図的に設定可能な要因のうち、一度決めたら変えないもの。システム構成に用いられる。海老天の例で出した因子のうち、エビの種類と天ぷら粉はこれかな(温度もそれ以降変えないなら制御因子)。設計パラメータともいう。

信号因子

 要はお客様の設定値。 

 設計者が意図的に設定可能な要因のうち、システムを作ったあとも自由に水準を設定できる因子。システム構成後も変更できるもの。海老天の例でいうと温度。

誤差因子(ノイズ)

 要は実使用時に変わってしまい、コントロールできない因子。

 言い換えると設計者が水準を設定できるが、自由に選択できない因子。外的温度や劣化、使用環境など。海老天の例でいうと室温とか。通常たくさんあるので、ノイズの調合といってうまいこと集約することもある。

 品質工学では、誤差因子(ノイズ)の影響をいかに減らすかに主眼を置いています(ロバスト性を高めると言います)。

標示(ひょうじ)因子

 制御因子と同じく、水準を選べるけど、最適値に意味が無い場合に標示因子と名付けて区別する。

 これはちょっとトリッキー。上の3つ(制御因子、信号因子、誤差因子)は必ず出てくるのに対し、これはやむなく出てくる場合がある(=毎回は出てこない)。海老天の例だと、コンロの種類とかになるかな。コンロ毎に最適条件を出さないといけない場合があったら、標示因子に入れる。

そもそもなんでこんな言葉があるの?

 実務上のメリットでいうと、因子と水準を明確に区別することにより、コミュニケーションの効率向上につながります。

 実際に実験の話をしていると、因子と水準が混同されてしまい、それが混乱の元になったりします。

 例えば、エビの種類の話(水準の話)をしているつもりが、いつの間にか、そもそもエビなのか?イカじゃないの?という話(因子の話)になってたりする(こう書くと嘘みたいですが、、、)。

 そんなときに、因子の話と水準の話に切り分けて整理すると、実験の内容をきれいに整理できることが多い。

 

 ということで、確かに慣れるまではめんどくさいと思います。専門用語*1

 

 ただ、「因子」と「水準」の概念を抑えておくと素早く、的確に、実験内容を整理できるようになります。

 さらに、相手がプロなら「因子」と「水準」の言葉を適切に使えばコミュニケーション速度も上がるので更に効率アーップ!

 さっかくここまでブログを読んでくれてる本気のあなたなら、ぜひ効率アップにはこだわっていきましょう^^

 

 

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*1:言葉自体にこだわって言葉遊びになったら本末転倒!

【海外ニュース】新型肺炎COVID-19、インドネシア(人口3億人)ではなぜ患者がゼロ??

 こんにちは、コウヘイです。

 新型肺炎新型コロナウイルス、COVID-19)、武漢から広がり始めたこの病気について、なぜか症例が出ていないインドネシア」についての記事を解説します。

www.nytimes.com

記事のタイトル

インドネシアコロナウイルスの症例報告が無い。これは全体像なのか?

記事の要約

  • インドネシアは1日5000人の中国人観光客を受け入れしていた。
  • インドネシアは年間約200万人の観光客を受け入れており、その殆どがバリ島。先週バリに残った中国人観光客は約5000人。1月30日時点で、入国時に健康診断は行われなかったそう。
  • 2月5日にインドネシアと中国の航空便が停止。これでも記事中では「止めるのが遅かった」と書かれている。
  • インドネシアの周囲の国、フィリピン、シンガポール、マレーシア、オーストラリアは症例が報告されている。
  • インドネシア赤十字の会長で、インドネシアの前副大統領のジュスフ・カラ氏(大物!)も、すでにコロナウイルスは国内に入っているものの、インドネシア人がそれと認識していない可能性があるとコメント。
  • インドネシアは世界で4番目に人口が多い国(中国、インド、アメリカの次。ちなみに5位はパキスタン。日本は10位*1)。
  • そして、インドネシアで人が住んでいる島の数はなんと6000!
  • 中国人観光客は中国に帰るのではなく、ビザの延長を望んでいるそう。そらそうですよね。。といいながら5000人のうち残りは1500人、中国人も意外と仕事に真面目(もしくはお金の問題?)

内容について考えてみる

 日本に来る中国人観光客の数を調べてみると、年間960万人。*2

 人数から考えるとバリへの中国人観光客の数、多い!

 入国時に健康診断が行われなかったとのことですが、体温くらいは見てるでしょうし逆にそれ以外で現状止める方法はなさそう。。

 あと、インドネシアも2月5日に定期便止めていて、日本はまだ続いているけど、やっぱり帰国してくる人もいるし止めにくいのでしょうか。

 帰国要望の人を集めてチャーター便、そのまま隔離くらいした方が、というかしないといけない状況にあると思われる。予算の都合や、だれがどうやるねん、という議論をしているのかもしれませんが。(なんかやっても叩かれるやらなくても叩かれるという現場はとても苦しい状況、、)。。

 ですが、今やった方が後々の工数を減らせると想定。是非お願いしたい。

 

 また、インドネシアで人が住んでいる島が6000とは!人口密集の中国や日本に比べるとこういったウイルスなど広がりにくいのでしょうか。ジャカルタは人でごみごみでしたが。。

 バリの人口密度はそれなりなのかな(行ったことない)。

 

 ともあれ、日本でも着実に感染者数の報告が増え、亡くなられた方もでてきた。。まずはご冥福をお祈りします。
 ヤフーが通勤時間を減らそうというニュースも出ているし、同時に都内の20代の人が肺炎だったというニュースも出た。

headlines.yahoo.co.jp

news.yahoo.co.jp


 これはもう東京は感染拡大が始まっていると見て対応せざるを得ない。

 通勤時間をずらせる人はずらす、会社に行かなくていい人は行かないように。

 こういったときのためにも個人で働けるスキル、できれば一時働かなくても大丈夫な資産というのは非常に大事ということを痛感しますね。。

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

 もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、

  • 給料やボーナスが増える
  • 圧倒的短時間で成果が出る
  • みんなから一目置かれ、頼りにされる

など、メリットしかありません。

 このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。

 知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。

 

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【海外ニュース】武漢新型肺炎(新型コロナウイルス、COVID-19)はピークアウト、でも終わりには早すぎる

 こんにちは、コウヘイです。

 武漢新型肺炎に名前がつきましたね。

 COVID-19。コロナウイルスの疾患、19年の略のようです。

 

 報告患者数のピークは超えましたが、

 まだまだ注意が必要という記事が

 イギリスのBBCから出ています。

www.bbc.com

 中国の症例数の安定化と、最初に発生した中国湖北省以外で症例の広がりが遅いことは心強いと。

 ただ、この流行がいつ始まって、いつ中盤で、いつ終わるのかを今すぐに予測するのは時期尚早(早すぎる)というコメントも一緒に行っています。

 ・中国のいくつかの州では2月末まで学校閉鎖。

 ・日本のクルーズ船で174件の症例。

 →これは国を守るために仕方がないのかな、、凄い実験場になっている。つまり少なくとも人が多いところではこれだけの比率で感染するウイルスということ。

 

 ということで、日本のニュースでは少し落ち着きも見せている?感じですが、まだまだ注意せず手洗いうがい中心に対応していきましょう!

 

<追記>

 中国語記事ですが

wap.eastmoney.com

要約:習近平は10日、北京で新しいコロナウイルス肺炎の予防と制御を調査し、指導した。習近平は湖北と武漢の流行状況を非常に心配している。ディータン病院の遠隔診断治療センターで、習近平はビデオ会議を開催し、中央ステアリンググループと湖北本部の報告に耳を傾け、重要なスピーチを行いました。状況の判断Xi Jinpingは、現在の流行状況は依然として非常に深刻であると強調しました;現在、流行の予防と制御は行き詰った状態にあります。習近平は、湖北省武漢が流行の予防と制御の最優先事項であり、流行の予防と制御の戦いに勝つための決定的な場所であると5つの要件を指摘しました。

 Google翻訳してみました。太字は筆者。 

 習近平がここまで強調するとは意外。この前は対処の遅れを謝罪していましたし。

 日本人出張者は中国へ受け入れもあったりするようですが、中国国内の引き締めは引き続き。

 ちゃんとした情報が我々一般市民まで降りてくるとは限らないので、こういったところから類推すると、まだまだやばそうだと思っておく方が良さそうですね。

 

 発症者数がピークアウトしていますが、しかし、本当に検査しているのかどうかも含めて眉につばをつけて、ご自身は守りながらいきましょう。

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

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【海外ニュース】老化を停止、いやむしろ逆転させるスイッチ(長生き)

 こんにちは、コウヘイです。

 本日、凄い記事を発見したので共有させて頂きます!

www.sciencedaily.com

 

 タイトルは、分子の「スイッチ」が慢性炎症と老化を逆転させる!

 中身をザックリ言うと、

  • とある分子の「スイッチ」を発見した!
  • この「スイッチ」は、アルツハイマーやパーキンソン、糖尿病、癌に至るまで、多くの華麗に伴う症状を停止、または逆転させる新しい方法につながる可能性がある!

となります。

 いやー夢がありますね。

 結局お金持ちの人が最後に持つ欲求は不老不死との話もあるくらい、こういった領域は最もお金があつまる研究分野の一つだと思うので、どんどん進化するのでしょう。してほしい。

 この論文もUCバークレー(カリフォルニア大学バークレー)という一流大学から出ています。

 一度だけ行ったことがあり、キャンパスの雰囲気はのどか、研究室はゴリゴリでさすがいい大学だなーと思った記憶があります。

 この研究自体、助成金も色々と取れているので、今後も発展していくことが期待できます。

 

 この件自体が臨床に至るのはもう少し先でしょうが、日本のニュースを見ていると楽しいことはあまり多くないので(偏見でしょうか、、、)、こういう全人類の寿命に貢献しうる内容など、面白い内容について今後も共有、解説させて頂きます!

 

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

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【海外ニュース】中国武漢 新型肺炎(新型コロナウイルス)の”本当の”感染者数は?

 こんにちは、コウヘイです。

 今日は新型肺炎新型コロナウイルス)の”本当の”感染者数について推定した記事を発見しましたので共有させていただきます。

www.sciencedaily.com

 

 結論からいくと、2020年1月25日時点で中国武漢で最大75800人感染していた可能性があるという、、、!

 

 ちなみにその時点で何人かをチェックすると、正しい統計は見つかりませんでしたが、「中国では1200人を超え」というレベル(63倍、、、)。

www3.nhk.or.jp

 

 いつものジョンズ・ホプキンス大学さんのサイトでも中国で2k(2000人)ですね(38倍、、、)。

gisanddata.maps.arcgis.com

 

 これは中国が情報を隠しているのだ!ということではなく、単純に検査も追いついていないし、情報集約さえ追いついていないということかなと思います。

 

 コチラの記事でも

そのうえで、「中国の患者は、重症者に偏っており、報告されているのは氷山の一角とみられる。軽症の感染者で、診断されていない人もたくさん隠れているのだろう」と指摘。「感染力はインフルエンザと同程度ではないか」と述べた。

という見解がのべられています(太字は筆者)。

www.mixonline.jp

 

 中国は武漢を封鎖したり、買い出しに行ける日数や人数も絞ったり、都市によっては外から来た人を7日間は自宅待機にさせるなど、一生懸命封じ込めていますが、日本は結構ザルなので、各自引き続き注意いたしましょう。

 例えばこんな。。

 日本感染症学会は6日、新型コロナウイルスについて「既に国内にウイルスが入り込み街の中で散発的な流行が起きていてもおかしくない」とする一般向けの見解を発表した。大曲氏らの医療チームはこれとは別に「日本の今後の国内対策は、感染そのものを封じ込めることよりも、重症化感染者を早く見つけることによる死亡率の低下と、感染者を適切に受け入れる医療体制の確立を目指すべき」との見解を示している。

headlines.yahoo.co.jp

 読み方次第ですが、、、「日本でもたぶん流行るよ」「死亡する人は出るよ」「でもちょっとでも早く見つけて死亡する人を減らそうね」ということですね。

 もはや抑え込むことよりかかってからなんとかしようという立ち位置におられるようですね。

 

 ということは、普通のインフルエンザでも日本だけで年間約1千万人かかって、そのうち約1万人が関連で亡くなられるということなので、この新型肺炎がこれからどこまで広がるか、死亡率はどのくらいか、注視していきましょう。

 中国の数字だと、死亡率1~3%くらいですが、検査できていない人が10倍いるとすれば普通のインフルエンザと同じくらいの比率になりますね。

 

 このブログの過去記事から、関連する内容をご紹介↓

 日本で収束するのはいつくらい?ということを予測した記事はコチラ。

www.xn--4d0av1x.net

 じゃあ東京オリンピックは中止になる?ということを考察した記事はコチラ。 

www.xn--4d0av1x.net

 

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

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【統計 連載記事】 直交表の使い方をわかりやすい説明でマスターする!

こんにちは、コウヘイです。

統計を活用してお役に立てる記事を色々と書いています。

 

はじめに

 最近時事ネタを続けていたので、一度、基本的な内容をば。

 本日は、「直交表」について説明いたします。

 

 「直交表」は開発の現場、もしくはマーケティングの現場でよく出てくるキーワード。

 これを使えばめっちゃ仕事の効率がめっちゃ上がる!という触れ込み。

 

 うん、間違いないけど、使うのには結構な背景知識が必要。

 

直交表を例えるなら

 普通の実験を「自転車」とすると、直交表は「自動車」に例えられるかな。

 

 というのは、普通の自転車でも歩くより早く進めるけど、乗るにはコツや練習が必要。

 みなさん、小さい頃にこけながら練習しましたね。

 でも、ほとんどすべての人が乗れるようになる。

 

 一方、自動車は教習所に行って何十時間と勉強し、構内で練習して、路上実習して、試験もあってやっとスタート。

 そこから自分の自動車でいろいろな運転をする中で経験を積んで、やっと一人前になる。

 ただ、一人前になった後は、遠くまで行けるしたくさんの荷物が詰めるし利便性は自転車と桁違いに高い!!

 そして、自動車も、ほとんどすべての人が乗れるようになる。 

 

 イメージはこんな感じ。

 ということで、今日から直交表が使える!みたいな感じは、言っている人もいるけど、実際かなり厳しいのではと思っています。

  一方、ちゃんとステップバイステップで身につければ、ほとんどの人が使えるようになるようなもの。

 

 なので、かる~くやってみて、よくわからなかったりやっても上手くいかないから諦めちゃっている人は非常にもったいない。

 教習の最初の1時間だけ受けて、眠いし~よくわからないし~ってやめちゃったら、一生車に乗れない!みたいなイメージです。

 

 ただ、自動車は「乗れるメリット」も「乗れないデメリット」もわかりやすいのでモチベーションが続きやすいのですが、それに比べると直交表はわかりにくい。。

 

 そこで、このブログにて実践の立場から理解できるよう、色々とご説明していきます。

 

 

直交表について理解する!

 おおよそ下記の内容について連載記事として書いていきます。

入り口:直交表のメリット・デメリット

  • 逐次実験の危険性
  • 直交表を用いた実験の便利さ

直交表の考え方(原理)

  • 直交表と内積
  • 直交表における交互作用の考え方
  • 2水準、3水準
  • 直交表と要因効果図
  • 直交表と分散分析

実際に直交表を使う時の困りごと

  • 直交表のサイズの決め方
  • 因子が足りない/余ったときどうする
  • 列が足りない/余ったときどうする

エクセルで使うなら

直交表を用いた組み合わせテスト(ソフトウェアテスト

直交表を深く理解するための参考図書

 

 こんなことが知りたい!というご要望があれば、そこから説明していきますのでコメント欄に記載下さい。

 

 手っ取り早く知りたい方は、下記からご登録頂ければ2時間セミナーの内容をプレゼントしますのでよかったらぜひどうぞ。

 

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新型肺炎(新型コロナウイルス)で東京オリンピックは中止になるのか

 こんにちは、コウヘイです。

 統計的な手法を使いながら、色々と分析をしています。

 

 今日はガセが飛び交っていると言われている

 「新型肺炎新型コロナウイルス)で東京オリンピックは中止になるのか?」

について、考察してみようと思います*1


そもそも新型肺炎の何を心配するのか

 オリンピックの話に入る前に、ここから土台をあわせておきましょう。

 私が思うところはコチラ。

  1. 肺炎になって死亡すること
  2. 重体になって苦しむこと
  3. 発症して不安感に苛(さいな)まれること
  4. 感染して上記に至るリスクを持ちたくないこと

 自分や家族、友人が上記のいずれかに入りたくない、というところでしょう。

 こう言語化すると新型肺炎新型コロナウイルス)ならではの内容ではないですね。。

 そこで、新型肺炎新型コロナウイルス)に特化するとこうなるでしょうか。

  • 治らない病気になったら怖い!

で、あとは上の1~4に返ってきそう。

 つまり、治療法が確立されてない病気にかかりたくない!というところに集約される。

 

どのくらい患者は増えそうか

 さて、じゃあオリンピックの頃までにどれくらい患者は増えそうか。

 自分がここに入らないことを祈りつつ。。

 

 ソースはコチラ。

gisanddata.maps.arcgis.com

 

 まずは圧倒的に数が多い中国の感染者数からまとめてみる。

 過去記事で予測した発生者数(下記の推測①、グレーは未来の予測)と、2/8までの報告者数で予測した値(下記の推測②)を比較すると、非常に高いレベルで一致している。

 つまり、1月末までのペースでそれ以降も増え続けているということ。

f:id:kohei327:20200208215801p:plain

 この調子でこのままいったらどうなるか、というとコチラ。

f:id:kohei327:20200209214744p:plain

  2月末で約19万人、、、。

 中国は色んな都市で広がっているので、抑制はなかなか難しそうやなと。。

 

 じゃあ日本はどうかというと、こんな感じになる。

 まずソースはこちら。

www.mhlw.go.jp

 それぞれの記事からチマチマと抽出しました。

 

 結果はこう。

f:id:kohei327:20200209215158p:plain

 

 今のところは中国に比べれば人数が圧倒的に少ないので一見大丈夫そう。

 でも、水際で抑えきれていないので、日本でもパンデミックになると予測しておくべき。

 

 あのクルーズ船で圧倒的な感染率。

 閉鎖空間で空調からという説もあるし(ほんま?そんな空気感染力あるのか、、?)、まぁそれがそのまま街中での感染力かはわからないけど、少なくともそういうものだとしておくべき。

 

 とすると、ここまでの数字で予測せず、中国の伸び率で予測してみようと思う。

 

 下の記事で、2月末に日本の感染者数はざっくり800人と予測してみた。

www.xn--4d0av1x.net

 

  3月1日から、中国の比率で日本でも伸びるとしよう。

f:id:kohei327:20200209215947p:plain

 4月末で45万人超え。

 まぁ公式発表でここまで増えることは無いでしょう*2

 ただしありえる数字として抑えておくべき。

 

www3.nhk.or.jp

この女性の57歳の父親は39度近い高熱を出し、体育館を転用した臨時の病院に隔離されているということです。

女性は「病院のベッドが足りないため重症の患者であっても、臨時の病院に入っています。しかし、臨時の病院には医療従事者がいないようで、患者にとって非常に危険です」と状況を説明しました。

  私自身、大震災経験者。本当にひどいことになったらこういう状況も日本であり得るという体験をした。

 こうならないのが一番ですが、各自準備はしておこう。

 

 さて、4月末で45万人とする。

 日本のインフルエンザ感染者数は年間1千万人、インフルエンザ関連死亡者は約1万人。

 45万人が決してありえないほどたくさんの数でもないと思えてくる。

www.mhlw.go.jp

 だんだん暖かくなるので感染者数の伸びは止まってほしい。

 

オリンピックは中止になるのか?

 いよいよ本題。

 ここで参考事例としてSARSを持ってくる。

www.niid.go.jp

前回 の集団発生は2002年11月16日の中国の症例に始まり、台湾の症例を最後に、2003年7月5日にWHOによって終息宣言が出されたが、32の地域と 国にわたり8,000人を超える症例が報告された。

 ん?

 7月5日?

tokyo2020.org

 収束宣言からオリンピックまであと20日あるか。。

 いやいや、中国でさえ議会延期しているよぅ。。。

www.jiji.com

 中国もびっくりの追い込みをすれば開催可能かしら。

 

 ・・・結論としては、「やる」と見ている。

  • これだけお金払ってるし
  • やめたらどうなるかわからんし
  • それだけの責任を取れる人もいないし
  • じゃあ多少感染者数をちょろまかしていい雰囲気作ってやろう
  • 死者数も肺炎で片付けたらカウントされない
  • そうこうしてるうちに落ち着いてくるでしょう
  • あれ、海外から人(選手、観客)は来てくれるかな?
  • まぁ来なかっても記事にしなければわからないか
  • むしろ日本のメダル増えていいんじゃね?

えぇ、私の妄想です。

 

 ただ、少なくとも当面は、患者が増えることはあっても減ることはないと予想。

 だって日本、現場の人はとても頑張って頂いていますが、検査できておらず、人をスルーしちゃっている。

www.tv-osaka.co.jp

厚労省はきょう、ウイルス検査をする患者の基準を拡大すると、発表しました。

渡航歴では、中国・武漢市から武漢市を含む湖北省全体に広げられ、症状では、37度5分以上の発熱と、せきなどの呼吸器の症状があれば、肺炎と診断されなくても対象になります。
また、湖北省に滞在歴のある人と濃厚接触した人も検査対象に含めます

 まぁ人→人感染がなければこれでもいいかもですが。。

 むしろクルーズをめっちゃ検査していることを目くらましにしているくらいの印象を受けてしまう。

 

 繰り返しになりますが、ちゃんとした準備もない(当然、年度初めの計画に入っていないはず)中、日々検査されている現場の方には頭が下がりますし、ご自身の体調を優先しつつ、少しでも検査をして怪しい方は対処を進めて頂きたいと、心より願っています。

 同時に、いち一般市民としては、自衛として安全側で考えて行動をしていく必要があるとも思っています。

 

 

個人としてどうすべきか

 要点でいうとこんな感じかと思っています。各自調査して対応いたしましょう。

60歳以下かつ健康な場合

 あまり気にしすぎず、ただし人混みは極力避け、手洗いうがいを入念に。

 睡眠と食事、大事。

60歳以上、もしくは健康に不安がある場合

 人混みには絶対に出ない、出るときはメガネとマスク(無意識に粘膜触ってしまうのをできるだけ減らす)、変な症状が出たときにどうするか常に情報収集(下手に病院に行くのもタイミング次第ではマイナスになりうる)。

 

 

まとめ

 この記事で言いたかったことを3点にまとめると

  • 4月末で日本でも感染者数45万人程度に至るのでは(検査できれば)。
  • オリンピック前に収束宣言が出るので、人が集まらなくてもオリンピックは強行される。
  • 現時点、検査のキャパが追いついていないので、日本での新型肺炎拡大はしばらく続くはず、各自充分な注意を。

となります。

 

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

 もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、

  • 給料やボーナスが増える
  • 圧倒的短時間で成果が出る
  • みんなから一目置かれ、頼りにされる

など、メリットしかありません。

 このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。

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*1:まぁ手法としては、ただの外挿とロジックの積み重ねですので、統計的な手法ガチ勢の人はそういう内容だなと薄目で楽しんで頂ければ。

*2:検査しようがない。。