入門「統計」のお部屋

わかりやすく「統計」についてお話します。

【統計ニュース解説】新型コロナウイルスのPCR検査を受けることができない?

 こんにちは、コウヘイです。

 盛り上がりまくっている新型コロナウイルスについて。

 今日は、PCR検査数がとても少ないという件について少し深堀してみます。

 

 

 

まずPCR検査とは 

 現状、新型コロナウイルスの判定に使われる中で最も結果の信憑性が高い方法らしい。

PCR検査では、患者の鼻や喉の粘膜をこすって検体を採取し、ウイルスの遺伝子情報があるかどうか、採取された微量の遺伝子を増幅させて確認する。新型コロナウイルスの感染確認で最も信ぴょう性が高いとされている。

headlines.yahoo.co.jp

 

PCR検査人数少なくない?

新型コロナ検査、実際は「1日平均約900件」 説明大きく下回り野党批判 - 毎日新聞mainichi.jp

 日本では一日約900人

「1日に5000件処理」韓国が新型コロナを大量検査できる理由とは? - 毎日新聞mainichi.jp

 韓国では一日5〜6000件、26〜27日の24時間で8200人とのこと。

 

なんで日本は韓国より1桁少ないのか

 準備の差でしょう。

 通常時に、余剰人員を構えておく余裕はないでしょうし、日本はおそらく900人みるだけでも現状の仕事に影響与えないようギリギリのところで頑張って下さっていると思う。

 非常事態には、仕組みとして、どこかの仕事を削って(論理的には外から一時的にもってきて、もありえますが、内容が内容だけに素人は厳しいでしょう)、その人員と場所とモノ(薬品など)を特別な仕事に割り当てる必要がある。

 そういった準備がないため、結局現場が、竹やりで頑張るからどうしても無理が出る。

 今後に向けてはこれを糧に準備して欲しい。

 

日本の検査数を検証してみる

 さて、日本の検査が一日900人だとどうなるか。

 最初の確定日が1/15。

 1月は下旬から検査が始まり、一日当たり2月の半分の450人/日、

 2月は毎日900人/日で検査されてたとすると(もっと少ないでしょうが)

 450✕15+900✕27=31050人

が検査済みとなる。

 

 それで2/27時点で確定が191。

 比率でいうと0.6%。

 

 うーんめっちゃ低いな。

 ここまでは検査していないとみる方がいいか。

 

 厚生省のサイトで捕捉している数は

 2058人。 

 

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月27日版)www.mhlw.go.jp


f:id:kohei327:20200228165907j:image

 

 一番左下の数ね。

 各自治体などは含まれていないとのことですが

 18〜24日の7日間の6300件とも不整合やなー。

 

今日の謎解きはここまで。

まとめ

  • 日本の検査一日900人を前提に試算するとここまでの累計3万人くらいと推定
  • 一方厚生省のサイトは2000人強
  • 加藤勝信厚生労働相の発表だと2/18〜24日で6300件
  • 韓国は「一日」5〜6千人(あれ、オーダーが、、)。

 

 ともあれ、端から全員検査すればいい話でもないとはいえ、

 検査数を絞って、見かけの発症者を少なくしてると言われてもやむなしの数字。

 

 現場を責めてるのでなく、システムの改善を要望してます。

 論理的に検査数を確保できる体制を。

 

 さらにいうと、全体的に説明がなさすぎる。

 合ってる間違ってるの検証するためにも、説明とセットで施策進めて頂ければと考えています。

 

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

 もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、

  • 給料やボーナスが増える
  • 圧倒的短時間で成果が出る
  • みんなから一目置かれ、頼りにされる

など、メリットしかありません。

 このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。

 知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。

 

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