入門「統計」のお部屋

わかりやすく「統計」についてお話します。

食べログの点数を分析して、京都の美味しいカフェを探してみた

はじめに

 京都のカフェ・喫茶店が好きな人へ。

 食べログの点数を分析して、訪問する価値があるお店を探してみました!

 京都近辺に住んでおられる方はもちろん、旅行で京都に来られる方も、ご参考にしていただければ幸いです。 

食べログの点数」と「レビュー数」の関係

レビュー数が多いほど、いい店なハズ

 前提として、レビュー数が多い方が良いお店だという関係が成り立つと考えています。

 そのロジックを図示してみました。f:id:kohei327:20200108225929p:plain

 

 ざっくりいうと、

  • 左側:良い店の場合は、食べログを見るお客さんがどんどん来て、レビューが増える。
  • 右側:良くない店は、レビューがたまらないのでお客さんが来ず、レビューが増えない。

 よってレビューが多い店は、いい店の可能性が高いだろうと推定しているわけです。

 

 右側のサイクルを補足すると、「イマイチだった」というレビューを書く人もいますよね。けれど、レビューがイマイチなものばかりになっちゃうと、食べログを使っている人は近寄らなくなる。結果としてレビュー数はなかなか増えず頭打ちになるだろうというのが右側のサイクルですね。

 

レビュー数と食べログの点数の関係

 レビュー数と食べログの点数をグラフにしてみました。

 対象は「京都市内」の「コーヒー専門店」という分類。データ取得時期は2019年11月です。

 

 グラフの説明をすると、

  • 青丸の一つひとつが京都市内のカフェ・喫茶店
  • 横軸がレビューの件数、縦軸が食べログの点数。

です。

 つまり、右にあるほどレビュー数が多く、上にあるほど点数が高いというグラフです。

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 おおまかに、右に行くほど(レビュー数が多いほど)、点数が高い傾向にありますね。

 

お店ごとにより深く分析を

 グラフに店名を追加してみます。

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 まず目立つのはズドーンと右側(レビュー数800件ちょっと!)にある「イノダコーヒ本店さん」。

 えぇ、レビュー数がずば抜けている・・・!

tabelog.com

 このお店は創業1940年、京都の文化を代表する喫茶店の一つ。確かにいつも賑わっておられる。地元の人と観光客が絶妙にミックスしているイノダコーヒさん独特の素敵な雰囲気はぜひ一度。

 

 次に目立つのは点数が高い方から3軒。喫茶葦島さん、ELEPHANT FACTORY COFFEEさん、カフェ・ヴェルディさん。

 いずれも名店。前の2店舗は一番の繁華街(河原町通り)にあるものの、カフェ・ヴェルディさんは繁華街からは少しハズレにある。でも観光ついでなら全然行きやすい。

 また、ELEPHANT FACTORY COFFEEさんは、繁華街から一本裏手の路地にあり、店につくまでが探検で楽しいやつ。

  • 「え、ここ?」っていう細い路地をずんずん進んで
  • 「え、これ?」っていう階段を登って
  • 「え、これ開けるの?」っていう木の扉を開けたところがお店!

 

 この観点でいうと、点数が高くてレビュー数も多い店はアクセスもクオリティも高いといえそうですね。

 

 

食べログ点数が3.6以上を拡大

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 3.6~3.7も良いお店しかない、、、!渋いところだと六曜社さんやFACTORY KAFE工船さんですか。

 ここに位置している店は、私の経験からいうとどこでも間違いなさそうです。

 食べログで3.6以上って凄い。

 

食べログ点数3.4~3.6を拡大

 だいぶ団子状態になってきましたね。

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 レビュー数が多い(=右側にある)のは、ここでもイノダコーヒさんと前田珈琲さん。さすが。

 

 レビュー数100件以下に絞るとこうなります。

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 今度は、あえてレビュー数が少ない(=左側にある)お店を拾ってみると、点数が高い順にワイフアンドハズバンドさん、ラテアートジャンキーズロースティングショップさん、りほうさん。

 どれも繁華街からは少し外れていて、それぞれの雰囲気が立っている。

 繁華街から外れているので、レビュー数は増えないけど、それでも一つ一つのレビュー価値が高いと食べログが判定した結果、高い点数にいるのでしょう。

  

今回のまとめ

 食べログの点数を分析して、京都の美味しいカフェを探してみました。

 まとめ結果でいうと

  • 点数が高くてレビュー数が多い店はまさに王道、アクセスもクオリティも高い。
  • レビュー数がずば抜けて多い店は大箱の老舗名店、観光客にも地元民にも人気。
  • レビュー数が少なく点数が高めの店は、繁華街から距離を取ったこだわりの店。食べログ的に穴場。わざわざ行く店といえるでしょう。

でした!

 

 それぞれのジャンルにまとめて、具体的なお店を一挙掲載!

①点数が高くてレビュー数が多い店=王道

  • 喫茶葦島
     珈琲はもちろんチーズケーキもおすすめ。

  

 

  • カフェ・ヴェルディ
     (未訪問ですがちょっといい服着て背筋伸ばして行きたい)

②レビュー数がずば抜けて多い店=大箱の老舗名店

  • 前田珈琲 本店
     せっかくなのでパフェも。

③レビュー数が少なく点数が高い店=(食べログ的に)穴場。わざわざ行くお店。

  • ワイフアンドハズバンド
     (未訪問ですが超良さそう、、、!)

  • ラテアート ジャンキーズ ロースティングショップ
    (こちらも未訪問ですがアート!)

  • りほう
    (またまた未訪問ですが文庫本一冊だけもってお伺いしたい雰囲気)

   

 

 ぜひ、気になるお店から訪問されてみてください!

 食べログの点数の見方も参考になれば嬉しいです。

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

 もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、

  • 給料やボーナスが増える
  • 圧倒的短時間で成果が出る
  • みんなから一目置かれ、頼りにされる

など、メリットしかありません。

 このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。

 知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。

 

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