【統計】食べログの点数って本当?を検証してみる②(京都 カフェ/喫茶店)
はじめに
昨年盛り上がった、食べログの点数問題について分析中。
前回からの続きになりますので、前の記事をご覧になられていない方は、下記からご一読をお願い致します。
今回の分析内容
対象は、京都市のカフェ250軒。データ取得時期は2019年11月上旬。
食べログの点数「3.6」を境に3つの分析をしました。
- 点数「3.6」のラインを超えるには
- 点数「3.6」を超える高得点領域
- 点数「3.6」ちょい下の団子領域
まずはデータの概要
横軸にレビュー数、縦軸に食べログの点数をプロット。
大まかにレビュー数が増えると点数が上がる傾向には見えるかな。いい店だから客(リピータ含む)が多くなりレビュー数が増えるのか、食べログの計算でレビュー数が多くないと点数が上がらないようにしているか。
このグラフに店名をプロットしてみる。
目立つのはまず右側にある「イノダコーヒ本店さん」。レビュー数がずば抜けている・・・!
創業1940年、京都の文化を代表するお店の一つ。店内で、地元の人と観光客が絶妙にミックスしている。あの独特な雰囲気はぜひ一度。
次に見るとしたら点数が高い3軒。喫茶葦島さん、ELEPHANT FACTORY COFFEEさん、カフェ・ヴェルディさん。
いずれも名店。前の2店舗は一番の繁華街(河原町通り)にあるものの、カフェ・ヴェルディさんは繁華街からは少しハズレにあるので凄い。観光のついでに行っておられるのかな。
では詳細な分析を。
下記3つの領域で説明していきますね。
①点数「3.6」のラインを超えるには
まず注目すべきは、
レビュー数が50以下で3.6を超える店はない。
という点。
まぁ、、、京都市のカフェ・喫茶のみなので、食べログ全部に共通するルールではないかもしれません。
ただ、
3.6を越えようとするとまずはレビュー数50を目指そう
ということは言えそうです(お店の人!チャンスです!)*1
②点数「3.6」を超える高得点領域
拡大してみます。
うーん、面白い。
レビュー数が多い順にコメントを。
前田珈琲さんのレビュー数、凄いな。レトロな雰囲気でとてもほっこりできるナイス喫茶店。ダントツのイノダコーヒさんと合わせて考えるとレトロな雰囲気が当たっているのか。レビューを書いているのは観光客中心か地元民中心か、など深堀りする価値はありそう。
レビュー150件以上の葦島さん、ELEPHANT FACTORY COFFEEさん、六曜社さんは超有名所。それぞれお店ごとのカラーがあって、一日で回っても面白いかと思います。夕方以降になると待つことも多々あるのでオープン時間にいくとか、あえて食事の時間にいくとか工夫しつつ。
レビュー150件以下もこの範囲だととてもいいカフェが多い。レビューを書きたくなる、エッジが立っているお店が多いイメージかな。
③点数「3.6」ちょい下の団子領域
団子って書いちゃってお店の人、ごめんなさい。3.6以下は激戦ですね。
レビュー数が多いのは、ここでもイノダコーヒさんと前田珈琲さん。さすが。
レビュー数100件以下に絞るとこうなる。
さすがに訪問できてないお店も多いけど、行った範囲でいうとこの領域にあるお店も充分以上にレベルが高い。個人的に、特に好きなお店は御多福珈琲さんとかOGAWA COFFEさん、アラビカさん、二条小屋さん、あぁびーんず亭もいいねぇ。外せないのはmagさん。
分析に戻ると、レビュー数が10件以上あればこの領域には飛び込める模様。
GoogleでトップになっているKurasuさんはこの領域だと中庸な位置に。ここからもし上げようとするならまずはレビュー数を増やしましょう、になるかな。
今回のまとめ
食べログのレビュー数と点数の関係から、下記のことを見出しました。
- 大まかにレビュー数を増やすと点数が上がる。
- 特に、レビュー数50以下で3.6を超えているお店は存在しない。
- レビュー数が多いお店はイノダコーヒさんと前田珈琲さん。
- 3.6を切ると団子。3.6を超えると特に目立てる。
- 3.4~3.6の範囲でも、名店が揃っている。団子状態で大変。
- レビュー数10件で3.45を超えている店は存在する。
この分析と、私個人的な訪問の経験から言えることは
- お客さん目線:食べログで点数が高い(3.4以上)のお店=キャラが立ってて満足度が高いので訪問価値大。つまり、食べログでいい店を選ぶという手段はまだ腐っていない(少なくとも京都市のカフェ・喫茶店に限れば)
- お店目線:レビュー数を増やすには、レトロが強い。3.6を超えるには、まずレビュー数50件を目指しましょう。3.45を超えるレベルでいいなら、レビュー数10でも超えている実績はある。
です。
次のステップ
前回宿題にしていた内容を、いよいよ次回に分析しましょう。
最後に、そもそもの話
例えばなにか気になるニュースがあった場合に、
- そのニュースが本当なのか?
- 違った見方ができないか?
- 危ないとしたらどのくらい危ないのか?
といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。
データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。
「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。
もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、
- 給料やボーナスが増える
- 圧倒的短時間で成果が出る
- みんなから一目置かれ、頼りにされる
など、メリットしかありません。
このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。
知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。
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*1:論理的に正しくはないですが目指すべき方向性として、だとご理解ください。