【統計】 昨年話題のキーワード=台風。台風ってここ最近増えてるの?を分析。
世間は3連休でした。
成人式を迎えられた方、おめでとうございます!
私も3連休を頂いていたので、この週末に2019年の話題の内容を振り返ってみました。
例えばGoogle検索で振り返ると、2019年の急上昇ワード、急上昇ランキングの1位は「台風19号」でした!
「令和」や「ラグビーワールドカップ」を抑えて1位!
急上昇という観点での1位なので、台風が来た時にみなさんが一気に検索されたのでしょう。
台風って増えている??
最近、台風で会社が休みになったり電車が運休になったりする事例が増えている「気がする」。
ということで、本当にそうなのか?を気象庁のデータをお借りして調べてみました。
データソースはコチラ。
分析①台風の発生数
まずは、台風自体が増えているかどうかについてグラフにプロットしてみた。期間は1951年~2019年。
山谷はあるものの、ここ数年で発生数が増えていることはなさそう。
むしろ2010年は、この期間内で最小の発生数。
分析②上陸数
じゃあ、日本にたくさん上陸した結果、増えているような気がしているのか?ということの確認で、上陸数を分析。
2004年がずば抜けて10回!だったことを除くと、それ以降も年間0回~6回であり、増えている傾向は見られない。
そして、台風上陸が0回という年がいくつかあるのね。直近だと1999年と2008年。意外。
分析③上陸数を過去5年分の平均でプロットしてみた
ただし上のグラフをよく観ると、2008年で0回のあと、右肩上がりに見える。
なので、過去5年間の平均をプロットしてみる。
過去の印象として残る期間が5年くらいだろう、という前提で5年間としました。
オレンジ色は先程のデータ(単年)、緑色で過去5年分の平均を追加しました。
念のため説明すると、過去5年分の平均というのは、例えば2010年の値に2006年~2010年の平均数を入れるという操作です。
緑色だけ残すとこうなる。
おぉー、、、2009年~2012年で底を打った後、2019年に至るまで順調に右上がり。。
回数も2012年の1.6から、2019年には4.8回とちょうど3倍。
増えているような「気がする」理由はこの辺りかも。
過去数年の平均を確認する
データの変動が大きい場合、このように前後の平均をプロットしてトレンドを確認する方法があります。
呼び方としてはそのまま「移動平均法」。移動しながら平均値を確認していくからですね。
特に、株価や気温など短期間の上下動(気温なら昼と夜の差)がある場合、ただ生データをプロットしても、ぐちゃぐちゃーってなっちゃいます。
そういった時に、こうやって平均をプロットすることで、少し長い目で見て増えてる?減ってる?変わってない?ということが見えやすくなったりします。
本格的に分析する場合は、季節の影響も排除するとか色々と注意点はありますが、まずはこのように過去の平均を取ることでトレンドが見えてくるという手法の紹介でした。
まとめ
台風自体の数としてはどうやら増えていない
ただ過去5年分を平均して見るとここ数年は急上昇中!
私を含めて、この傾向がなんとなく記憶に残って増えているような気がするのかな。
この傾向が今年も続くかはわかりませんが、いずれにせよシーズンに入るの5月ごろ、GW開けにでも台風の対策をしておきましょう。
最後に、そもそもの話
例えばなにか気になるニュースがあった場合に、
- そのニュースが本当なのか?
- 違った見方ができないか?
- 危ないとしたらどのくらい危ないのか?
といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。
データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。
「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。
もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、
- 給料やボーナスが増える
- 圧倒的短時間で成果が出る
- みんなから一目置かれ、頼りにされる
など、メリットしかありません。
このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。
知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。
キンドル本と動画セミナープレゼント
メルマガではブログでは非公開の情報を公開中です。更に知りたい場合は登録してください。