【統計ニュース解説】中国武漢 新型肺炎(コロナウイルス)は日本でいつ収束するのか?
はじめに
こんばんは、コウヘイです。
本日(1/31)のニュースで「こらあかんわー」と思った記事がコチラ。
アメリカの情報網(世界一とも言われていますね)で、「最高レベル」が発令されたということは、「そういうこと」でしょう。
つまり、一旦収束するまでもうどうしようもない、新型肺炎はどんどん広がるという判断をしたのだと考えます。
こんな記事もありました。
陰謀論の有無はともかく、ほぼ確実に発症者数を数えきれていない分(病院に行かず自宅療養している人とか)、感染者・発症者は数倍以上いるでしょう。
さらに、12月に発症した方の多くは既に治っているでしょうから、病院に行かずに自然治癒した人の数なんてもう未来永劫分からない。
(正確には、血液などで調べられるのでしょうが、コストに見合わないからしない=事実上、一生わからない)
新型肺炎の発症者数
ここで、アメリカ、ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センター(CSSE)が、マップで感染者数が見えるようにしてくれている。
まぁ完全に捕捉しているわけでも無いでしょうし、そもそも元の数字の信憑性も100%ではないけれど、それを抑えておけば大まかな情報を把握するためにはとても助かります。
説明はコチラがいいかな。
実際のサイトはコチラ。
新型肺炎がどこまで増えるか解説&予想
上のサイトから抜粋して、少し解説をば。
「中国」での感染者数、これまで(~1/30)とこれからの予測(2次近似)はこんな感じ。
前提として、1ヶ月くらいは同じペースで伸びるだろう、としています。
グラフの説明をすると、青丸が上のサイトからお借りした値、点線が「このままいくとしたら」という前提の予測線です。
ざっくりいうと2月末で20万人近くに達する。
同じように「中国以外」について実績と、今後の予測をプロットするとこちら。
もし同じペースでいけば、2月末に1600人くらいですね。
これは「中国以外」の世界中の値。
「中国以外」のうち、現状日本の比率は9%(=11人/118人)なので、同じ比率でいけば日本で144人(1600人×9%)。
ポイントは、中国でのカウントはどこまで信じればいいか分からない(スキル、リソース的に)こと。
仮に捕捉率が2割とすると現状発表の5倍はいる!となる。
単純に5倍すると、中国以外で8000人、日本はザックリ1割として2月末で日本は800人か。
先日の予測(600~1000人)と同じくらいにきた。
発症者はこのくらいに着地するのかしら。下振れは大歓迎ですが。。
日本でいつ収束するの?
さて、日本でいつ収束するかを予測するとしたら、もう思い切って
日本人全員が感染する
というところを最終着地地点にしてしまいましょう。
感染 ≠ 発症 ですのでご注意下さい。
参考情報として、インフルエンザを調べると
- Q10.
- 通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。
- 毎年1000万人感染、
- 死亡者はザックリ200人~2000人
- 死亡率0.002%~0.02%、5万人に1人~5千人に1人
1万シンガポールドル(日本円でおよそ80万円)の罰金、もしくは6か月以内の禁錮、またはその両方が科されるですって。 そのルールとは
帰国前の2週間に中国の湖北省を訪れたシンガポール人や永住者などを対象に、帰国する際に発熱やせきなどの症状があるかどうかにかかわらず、2週間にわたり経過観察を受けることを法的に義務づけています。とのことです。厳しい。
対象者のうち、自宅にトイレや浴室が設置された個室があり、誰とも接触せずに過ごせる環境を確保できる人は自宅での経過観察を認めるとしています。
一方、自宅でそうした環境を確保できない人は、政府が用意する専用施設に隔離され経過観察を受けるとしています。
まとめ
仮にこのペースで伸びて、通常のインフルエンザと同じ1千万人感染までいくとすると、10月くらいまでは広がり続ける。
1千万人感染すると、今と同じ比率なら20万人亡くなる計算になる。
情報は少し前ですが、1月23日までに亡くなっている方の平均は72歳、60歳未満は2名なので60歳未満の人はとりあえず大丈夫かと。
60歳以上の人は、人混みに出ない、手洗いうがいを励行する対応は最低限必要だと考えます(60歳未満の人もね)www.afpbb.com
おまけ マスクについて
マスクの「予防効果」は微妙。drone-education.hatenablog.jp 同じくシンガポールでは「予防」のためのマスクはやめてね、というお話もあるとか。uniunichan.hatenablog.com
マスクの値段が高騰していますが買う側の場合は適宜ご判断下さい。
それでは、読んで頂きありがとうございました。
最後に、そもそもの話
例えばなにか気になるニュースがあった場合に、
- そのニュースが本当なのか?
- 違った見方ができないか?
- 危ないとしたらどのくらい危ないのか?
といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。
データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。
「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。
もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、
- 給料やボーナスが増える
- 圧倒的短時間で成果が出る
- みんなから一目置かれ、頼りにされる
など、メリットしかありません。
このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。
知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。
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