入門「統計」のお部屋

わかりやすく「統計」についてお話します。

【統計】的中率100%の未来予測=高齢化

はじめに

 今日で2019年も終わり。

 せっかく大晦日ということで、国連のデータから年齢を分析してみました。それをもとに、将来の希望を紡いでみようと思います。

 

今日使うデータ

今回主に使うデータは年齢の中央値*1

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まず、中央値とは

 まず中央値(またの名をメジアン)とは、全てを一列に並べてちょうど真ん中の値のことです。

 例えば各国、国民が5人ずつだった場合。

  A国:50歳、45歳、40歳、35歳、30歳

  B国:50歳、50歳、50歳、50歳、0歳

 A国の平均年齢は40歳。

 なんとB国の平均年齢も40歳。

 

 ただしご覧になられた通り、A国は40歳を中心にバランス良く人口が分布していますが、B国は極端に50歳が4人と0歳が1人。

 

 こういう場合に、平均値だと本当の姿を見逃す危険性があるので、「中央値」という指標を遣います。

 

 中央値でいうと、

 A国は40歳、

 B国は50歳。

 こちらの方が、実態に近い気がしますよね。

 

 中央値は、給料などでも活用されています。

 極少数の人が、極端に高い給料をもらっていると平均値が高めに出ちゃうので、中央値も同時に確認することで実態をより把握しやすくなるという効果があります。

 

 ということで。


今回使うデータの説明

 国連のサイトから、各国の中央値をダウンロードしてきて、GDP TOP10の国*2を抽出しました。

 

データの分析

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 いちばん上と同じデータです。

 まず、中央値のトップは日本ですね。。48歳。

 そりゃ電車見ていてもベテランの人が多いわけだ。

 

 さて、この10カ国を大きく3つのグループに分けましょう。

  1. 中央値40歳以上:日本、イタリア、ドイツ、韓国、フランス、UK
  2. 中央値30歳以上、40歳未満:中国、アメリカ、ブラジル
  3. 中央値30歳以下:インド

 

 グループが下に行くほど、経済の伸び率も高いイメージ。

 やっぱり国全体としての伸び率に年齢が影響を与えている。

 

 とはいえ、日本以外も、やっぱり高齢化に直面している。

 1970年を底に、どの国も大まかに右上がり。

 

 韓国は、GDPで2018年世界10位だった。

 なんやかんやサムスンLG頑張っている。

 ただし高齢化の進展が、これらの国の中では最も早い。

 仮にこのペースでいくと2030年か35年には世界トップに躍り出そう。

 

 ドイツは日本とトントンでやってきて、このままだと2020年日本超えか!?みたいなトレンドでしたが、2020年にぐっと下がっているのは移民かしら。

 

 中国は、一人っ子政策を緩和した効果か、2015年以降伸びが抑制されてきている。

 

 最後に、インドは2020年で28歳とまだまだ余裕がある。

 

個人で生き延びるために

 国としては、なかなか少子化対策の方針が定まらない。

 そして、世界的に見ても、本当に賢い人が日々議論して各国と調整して税金調整してやっても、高齢化の趨勢は止まらない。

 

 個人的に、「子供を産まないともったいない」くらいの手当を用意することが子育て世代の後押しになると思う。

 結局お金がないから産めない人がいる。

 保育園だって待機児童ゼロと言いつつ、結局入りきれない(クソ遠いとか、評判が悪いところとかを含めると待機児童は数字上ゼロになってたりするけど、、)し、入れないと仕事ができなくて収入が途絶えるので産めないというサイクル。

 まぁそもそも、働いて稼いで、それを保育園に使ってって穴の空いたコップで水をすくってるみたいでアレですが、核家族化し、子供と24時間向き合うよりは、外の空気に触れるのも現代は必要らしい。

 

 ただ、この高齢化は個人として活用していけるし、していくべし。

 だって「絶対にあたる」未来予測。

 ホロスコープ四柱推命がなくても、日本の高齢化は絶対。

 

 さらに、海外に行きたい人がいれば、そこから逆算して高齢者対策ができれば、なおさら市場は広がる。

 

 結局「寂しさ対策」が一番貢献できる仕事になるんでしょう。

 会社をやめた人が、やることなくて数年趣味してもやっぱり仕事がしたくなるみたいなことは周りでもよくみる。

 

 本当に仕事ができる人(課題設定して、それを解くリソースがある人)をピックアップして、その人達で仕事をするのも一つ。

 高齢者同士のマッチングをするのも一つ。

 

 このあたりはよく言われることですし、私もまだまだ仮説にも至らない妄想レベルですが、嫌でもやってくる未来、どうせなら大活用して元気に楽しく乗り切っていきましょう!

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

 もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、

  • 給料やボーナスが増える
  • 圧倒的短時間で成果が出る
  • みんなから一目置かれ、頼りにされる

など、メリットしかありません。

 このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。

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それでは2019年もありがとうございました。

2020年もよろしくお願い致します!