入門「統計」のお部屋

わかりやすく「統計」についてお話します。

「統計」の「意味」について考えてみる

はじめに

 「統計」について色々と勉強し、たくさんの人に教えて頂き、仕事で活用し、成功したり失敗したりして、その過程で様々な方と議論させて頂いて。

 

 そんな経験から、統計の意味について、最も重要だと言い切れる概念をここで書いてみようと思う。

 

 結局統計って何なの?意味わかんない、、という人は、この概念を補助線として色々な手法を眺めてみれば腑に落ちることが増えると思う。

 逆に、いきなり個別具体的な手法にはまり込んでしまうと沼にハマってしまう。

 

 例えばこんな便利な本もあるけど、こういうのはステップ2か3。

44の例題で学ぶ統計的検定と推定の解き方

44の例題で学ぶ統計的検定と推定の解き方

 

 余談がてら、この本はとても便利。

 「検定」や「推定」には、これだけの世界の広がりがあるんだと突きつけてくれる。

 また、Amazonレビューを見ていると中身が間違えているとあって、そういった点に はたしかに注意が必要ですが、私が学校で習ったことをシェアしておきたい。

「教科書にも間違いはいっぱいある」

 ・・・はい。元も子もないようですが、今振り返ってもとてもいいマインドセット

その意味はまた別で解説するとして、、

 

 今日は「統計の意味」ですね。

 

統計の意味は「何かと何かの差を明らかにすること」

 一言でいうと「差」です。

 統計の意味は。

 

 ???どういうこと???ってなっておられるかもしれません。

 順次解説していきます。

 

 統計って、

  1. たくさんのデータを集めて、
  2. 加工して、
  3. 仕事であればさらに何らかの行動につながる提案を出す

一連のプロセスです。

 

 データを集める目的、加工する目的、それぞれ「何かと何かの差を明らかにすること」だと、今日からマインドセットに置いてください。

 

「何かと何かの差を明らかにする」の例

 例えばみなさんが聞いた事がある偏差値。

 

 よくわからない人のために簡単にまとめると、偏差値って、50が普通で、70だとすごい、30だとやばいみたいな数字です。

 80だとまじ!?レベルで、20だとあぁ、、、となります。

 偏差値の本当の意味はまた解説しますので、今日のところはそういう数字だと思ってください。

 

 さぁ、ここで。

 「50が普通で、70だとすごい、30だとやばい」

 に補正していることが、偏差値の意味なのです。

 

 それは

 「異なるテストの結果を比較できるように補正した」

 ということです。

 

 実際、テストによって難易度が変わってきますよね。

 同じ国語でも、最初の中間テスト、期末テスト、はたまた大学入試。

 下手したら100点満点じゃないテストも含まれる可能性がある。

 

 そんな時に、実際の「点数」だと、比較した時に本当に「伸びているのか」「伸びていないのか」がわからない。

 

 例えば、前回60点、今回も60点だったとして。

 点数でみると、「同じ」。あぁ、まぁ良かったなとなる。

 でも、平均点が前回40点、今回80点だとすると、今回はめっちゃ悪くなってる!となりますよね(みなさんが点数上がってるのに自分だけ上がっていない)。

 

 そこで、偏差値を使って確認すれば、例えば前回は70、今回は30のようになったりする(イメージです)。

 そうすれば、「あぁ、やばい!」ということがわかりますよね。

 

 同様に、別の科目のテストの結果も、同じ土俵で評価ができるようになります。

 

 そういうふうに、「通常では比較できない」数字を、「何かと何かの差を明らかにする」ように加工することが「統計」の意味です!

 

 ・・・ちょっと、長くなってしまいました。

 

 そんな観点でいくつか例をあげてみます。

  • 平均気温(時期の差、地域の差)
  • GTP(時期の差、国の差)
  • 不良率(時期の差、機種ごとの差)

 

まとめ

 とにかく統計を使って、数字にする意味は、「何かと何かの差を明らかにする!」

 まとめると『差!』。

 覚えるのは『サ!』。

 

 統計の意味?ってなった時は、「あぁ、何かと何かの差を明らかにするんやったな」となれば見通しが良くなりますし、すこーしだけでもとっつきやすいものだと感じていただけると幸いです。

 

 

最後に、そもそもの話

 例えばなにか気になるニュースがあった場合に、

  • そのニュースが本当なのか?
  • 違った見方ができないか?
  • 危ないとしたらどのくらい危ないのか?

といったことを、データを使ってサッと確認できると便利。

 データで確認なんて毎回やっていられない!と感じられるかもしれませんが、慣れてくると、ちょっと見ただけで「違和感」を感じ取れるようになります。

「違和感」のあるお話は、眉につばをつけて読んで(聞いて)、必要に応じて自分で確認するというサイクル。

 もちろん仕事でも役立ちます。「データをロジカルに分析して定量的に結論を出すというスキル」があれば、

  • 給料やボーナスが増える
  • 圧倒的短時間で成果が出る
  • みんなから一目置かれ、頼りにされる

など、メリットしかありません。

 このブログでは、こういった統計的なお話をドンドンしていきたいと思いますのでぜひお読み頂けますと幸いです。

 知りたいことがもしあれば、ここのコメントに記載頂いてもいいですし、下のアドレスからメールにてご質問頂いてもご回答させて頂きますので良かったらぜひ。今ならキャンペーンでプレゼントもご用意しています。

 

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